ワタシの祖母は家庭的で上品な雰囲気を持つ女性です。
折れそうなぐらい華奢な祖母は体は元気ですが、
最近は手足が弱ってきて歩くだけでも大仕事。
自分で洋服を着るのにも30分以上時間がかかります。
そんな祖母が、結婚式に着ていく洋服を探しにいきたいと言ってくれたのは結婚報告をした直後のことでした。
『気候があたたかくなったらいこうね。』
ワタシは祖母と約束をし、何ヶ月と月日が流れました。
そして今日は約束の日。
父と母と祖母と4人で祖母の洋服を選びに行きました。
祖母は大阪に買い物にきたのは久しぶりで、
変化の激しい町並みをキョロキョロ見回しては
『大阪もだいぶ変わったねえ』と一言。
お店にずらり並ぶ色彩豊かな洋服を見ては
『素敵なお洋服ね。あんなのが着れたらいいのに。』とまた一言。
お店の店員さんに祖母に似合いそうな洋服を見せてもらい、
祖母にこれはどう?こっちは?と薦めてみます。
最初のうちは『たくさんありすぎてよくわからない』と戸惑い気味だったでしたが試着を薦めて、
『すごく似合うよ~』と祖母に話しかけると、
鏡に映るキレイな服を着た自分の姿に満足げな様子。
だんだんとお店の雰囲気に慣れてきたのか、
数種類のコサージュを丁寧に1つ1つ胸に当てて
どのコサージュが自分の雰囲気に合うかを確認していました。
そして、鞄も靴も買い揃えた祖母は
『これじゃあ誰が主役かわからんね。』と微笑んで言いました。
『おばあちゃんもう一回お嫁さんになるの?』と尋ねると
『ふふっ』と笑います。
祖母のそんな表情はとても愛らしく、
女性であることの楽しさと素晴らしさを教えてくれます。
いくつになっても綺麗でいたい。
この気持ちは女性の持つ本能でしょう。
ワタシもおばあちゃんを見習って、いつでも女性らしさを忘れずにいたいと思います。
おばあちゃん。いつまでもワタシのお手本でいてね。
一緒に選んだその洋服で記念の写真をたくさん撮ろうね。
その時は2人で手をつないで撮りたいね。
ワタシが幼い頃、いつも手をつないでたあの頃みたいに。
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